金言の真理80「三歩進んで二歩下がる」4

ウォーキングはスポーツではないものの、単なる健康づくりとも違っていて、歩くことを楽しみとして始めたら、“もう、どうにも止まらない”という状態になります。それは、時間や順位を競わないという運営方法に秘密があります。

ウォーキングでは完走と言わずに“完歩”と呼んでいます。走ると歩くとの違いというだけではなくて、完走は、ただ決められたコースを走るだけでなく、早く走ることが求められるのが普通です。

だから、完走者に渡される完走証には、距離と時間記録が記載されています。そして、時間記録とともに順位も記載されることが多くなっています。

それに対して、ウォーキングで渡されるのは完歩証で、記載されているのは大会名と距離だけです。どれだけ時間をかけて歩いてもよいというわけではなくて、イベントの終了時間前には到着してもらわないといけないので、最後尾を歩くアンカーが定められています。

アンカーに追い抜かれないようにゴールまで歩くのが条件で、それをクリアした人全員に完歩証が渡されます。

完歩証は単なる記念品ではなくて、完歩した距離は公式記録として積み重ねられていきます。日本ウオーキング協会の場合は、最終目的は地球1周分の4万kmで、これを達成することで表彰されます。

それがモチベーションとなり、長いコース(30km、40km、50km)がある大きな大会が人気となっています。

それを目指して「歩き続ける」ことは「一日一歩」の感覚であり、「三歩進んで二歩下がる」は休むことがあっても、できる限り歩いていこうという「歩み続ける」の感覚ということができます。
(ウォーキングは一般に使われていますが、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名詞)
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕