金言の真理89「井戸を掘った人」2

お題(井戸を掘った人)に続くのは、「を忘れない」という言葉で、「井戸を掘った人を忘れない」という金言が完成するわけですが、これは「井戸の水を飲むときには、井戸を掘った人の苦労を思え」という意味だということは広く知られるようになっています。

苦労をして井戸を掘った人に対して、「大変でしたね」と言うだけなら、誰にでもできることかもしれませんが、その先の感謝の気持ちまでは表せていない人が多いようです。

「井戸を掘った人を忘れない」は、他人から受けた恩や、物事の基本を常に忘れずに感謝すべきだ、という教えであり、困難なときに助けてくれた人々への感謝の気持ちを持ち続けることの重要性を後世に伝えています。

「井戸を掘った人を忘れない」という言葉を使って、その恩を伝えるために、日本から国交樹立のために訪れた首相に会いに来た当時の中国の首相の名前は周恩来。まさに行動を表したような偶然の名前でした。

この話は日本側の「井戸を掘った人」本人からではなくて、中国に同行した秘書から聞いたことです。

井戸を掘っただけでなく、その目的が達成されるまで続くようにするのが「掘った人の責任」ということを話してくれたのは、その本人である田中角栄さんです。

田中角栄さんは、私が高校時代を過ごした新潟県柏崎市が選挙区の一つで、私が高校3年生のときに総理大臣となりました。

上京して、私立大学に通い始めた1年生のときに、高校時代の同級生の父親(田中さんの後援者)を目白の私邸まで案内することになり、それをきっかけとして、私が私邸に出入りするようになりました。

それが別の意味で、「井戸を掘った人」の有り難みを感じる、きっかけともなりました。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕