食の不都合な真実29 フルーツジュースの残留農薬

果物の皮には栄養成分が多く含まれるというので、皮ごと食べようと言われたこともあります。また、皮の栄養成分を取り入れるために、皮ごと絞ったアウトクラッシュのジュースのほうがよいとされたこともあります。

しかし、今は安心して飲むことができるジュースは、皮を剥いて、中身だけを絞ったインクラッシュだということが随分と知られてきました。

アウトクラッシュは皮ごと絞る方法で、皮にポストハーベストとして使用した農薬が残留していると、これがジュースの中に入ることになります。これに対してインクラッシュは、浸透性が高い防カビ剤などが残留している可能性があるものの、危険度は大きく低下していることが期待されています。

海外で栽培された果物を材料としたジュースのうち、国内で販売されているものは、原産国で販売される状態でパッケージにして輸入されるものと、濃縮して輸入して国内で還元するものがあります。

圧倒的に多いのは、後者の濃縮還元ジュースです。濃縮は水分を蒸発させて抜くことで、重量が少ない状態で輸送して、国内で水を加えて同じ濃度に戻す還元が行われます。

濃縮還元はミネラルが含まれる水を抜いて、還元のときに加えられるのは普通の水なので、同じものに戻るわけではない、ということが言われます。しかし、そのほうがまだ安心ができます。

オレンジなどは皮を剥いてからジュースなどに加工されている印象がありますが、ジュースにするときの方法としては皮を除いたあと中身だけ絞るインクラッシュは手間がかかります。そのため、皮ごと絞るアウトクラッシュが多くなっています。

輸入品の場合にはインクラッシュはごく少数派でしかありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕