食事摂取基準119 炭水化物2

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から炭水化物の「定義と分類」を紹介します。

〔定義と分類〕
炭水化物は、組成式Cm(H₂0)nからなる化合物です。

炭水化物は、単糖あるいは、それを最小構成単位とする重合体です。

炭水化物は、生理学的にはヒトの消化酵素で消化できる易消化性炭水化物と消化できない難消化性炭水化物に分類できます。

食物繊維という名称は生理学的な特性を重視した分類法ですが、食物繊維の定義は国内外の組織間で少しずつ異なり、また測定法の進歩とあいまって時間とともに変化しています。

通常の食品だけを摂取している状態では、摂取される食物繊維のほとんどが非でんぷん性多糖類であり、難消化性炭水化物とほぼ一致します。

食物繊維の定義はまだ十分には定まっていませんが、食事摂取基準では、その科学性をある程度担保しつつ、活用の簡便性を図ることを目的として、難消化性炭水化物を食物繊維と呼ぶこととして、炭水化物から食物繊維を除いた部分を糖質と呼びます。

また、食事摂取基準では、単糖類と二糖類を合わせたものを糖類と呼ぶこととしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕