食事摂取基準137 エネルギー産生栄養素バランス4

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中からエネルギー産生栄養素バランスの「目標量の算定方法」(アルコール)を紹介します。

〔目標量の算定方法〕
◎アルコール
人が摂取するアルコールは、エタノールです。

アルコールはエネルギーを産生するため、アルコールを摂取する場合には、エネルギー産生栄養素バランスを算出する上でアルコールを含める必要があるものの、アルコールは人にとって必須の栄養素ではありません。

このため、アルコールはエネルギーを産生する物質の1つとして記載しますが、単独での指標の算定は行いません。

アルコールを摂取する場合、たんぱく質、脂質の目標量を算定した残りとして、炭水化物とアルコールが計算上算出されることとなります。

ただし、アルコールの摂取を勧めるものではありません。アルコールの生活習慣病等の健康影響については、生活習慣病等とエネルギー・栄養素との関連の部分と、厚生労働省が作成した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」の参照をすすめています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕