「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンDの欠乏回避の「必要量を決めるために考慮すべき事項」を紹介します。
〔必要量を決めるために考慮すべき事項〕
欠乏症として、小児ではくる病、成人では骨軟化症があげられます。
軽度の不足では、骨粗鬆症と骨折リスクの増大に関連する血中副甲状腺ホルモン濃度の上昇がみられます。
血中25−ヒドロキシビタミンDは食事からの供給と皮膚への紫外線照射によって産生された体内のビタミンD量を反映するビタミンD栄養状態の最も良い指標です。
また、血中副甲状腺ホルモン濃度は骨代謝との関連が確立されており、血中副甲状腺ホルモン濃度の上昇は、ビタミンDの欠乏を示す指標として有用です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






