「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンDの過剰摂取の回避の「基本的事項」を紹介します。
〔基本的事項〕
紫外線による皮膚での産生は調整されており、日光曝露によるビタミンD過剰症は起こりません。
また、腎臓における水酸化は厳密に調節されており、高カルシウム血症が起こると、それ以上の活性化が抑制されます。
しかしながら、多量のビタミンD摂取を続けると、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害などが起こります。
血清25−ヒドロキシビタミンD濃度が80〜88ng/mL以上であると、高カルシウム血症が引き起こされる可能性はありますが、その濃度は幅広い範囲で変動して、カルシウム摂取量の影響も受けます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






