「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から脂溶性ビタミンのビタミンEの「生活習慣病の発症予防」を紹介します。
〔生活習慣病の発症予防〕
血中α–トコフェロール濃度と心血管疾患による死亡リスク、ビタミンE摂取量と脳卒中リスク、骨折リスクに関する報告があります。
しかしながら、食事由来のビタミンE摂取者に限定した研究報告は乏しく、また、その結果も十分に一致していません。
また、耐容上限量よりも低用量のビタミンE補給(300mg/日程度)であっても、出血性脳卒中リスクや、前立腺がんのリスクが上昇したとの報告もありますが、報告数は少なく、十分な科学的根拠は得られていません。
以上から目標量の設定を見送りました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






