「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₁の欠乏の回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の続きを紹介します。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*授乳婦の付加量(推定平均必要量、推奨量)
授乳婦の推定平均必要量の付加量は、母乳中のビタミンB₁濃度(0.13mg/L)に0〜5か月の乳児の基準哺乳量(0.78L/日)を乗じて、相対生体利用率60%を考慮して算出(0.13mg/L×0.78L/日÷0.6)とすると、0.169mg/日となり、丸め処理を行って0.2mg/日としました。
推奨量の付加量は、推定平均必要量の付加量に設定にあたって算定した数値に推奨量算定係数1.2を乗じると0.203mg/日(0.169mg/日×1.2=0.203)となり、丸め処理を行って0.2mg/日としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






