「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₂の欠乏症の回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」を紹介します。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*成人・小児(推定平均必要量、推奨量)
健康な成人男女を対象とした遊離型リボフラビン負荷試験において、約1.1mg/日以上の摂取で尿中リボフラビン排泄量が増大に転じることが報告されています。
なお、この試験でのエネルギー摂取量は2200kcal/日でした。
1〜64歳の推定平均必要量を算定するための参考値を0.50mg/1000kcal(1.1mg日÷2200kcal/日)として、対象年齢区分の推定エネルギー必要量を乗じて推定平均必要量を算定しました。
推奨量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
*高齢者(推定平均必要量、推奨量)
65歳以上の高齢者における必要量は若年成人と変わらないとの報告があります。
このことから成人(18〜64歳)と同様に、0.50mg/1000kcalを推定平均必要量算定の参照値として、対象年齢区分の推定エネルギー必要量を乗じて推定平均必要量を算定しました。
推奨量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






