「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₆の欠乏回避の「必要量を決めるために考慮すべき事項」、「推定平均必要量、推奨量の策定方法」を紹介します。
〔必要量を決めるために考慮すべき事項〕
ビタミンB₆の必要量は、アミノ酸の異化代謝量に応じて要求量が高まることから、たんぱく質摂取量当たりで算定しました。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*成人・小児(推定平均必要量、推奨量)
血漿PLP(ピリドキサール5-リン酸)濃度を30nmol/Lに維持できるビタミンB₆量は、PN(ピリキドシン)摂取量として0.014mg/gたんぱく質です。
食事性ビタミンB₆量に換算するために、相対生体利用率73%で除した0.019mg/gたんぱく質を1〜64歳の推定平均必要量算定の参照値として、対象年齢区分のたんぱく質の食事摂取基準の推奨量を乗じて推定平均必要量を算定しました。
推奨量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






