「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₆の欠乏回避の「目安量の策定方法」を紹介します。
〔目安量の策定方法〕
*乳児(目安量)
0〜5か月の目安量は、母乳中のビタミンB₆濃度(0.25mg/L)に基準哺乳量(0.78L/日)を乗じると0.195mg/日となるため、丸め処理をして0.2mg/日としました。
6〜11か月の目安量は、2つの方法による外挿値の平均値としました。
具体的には、0〜5か月児の目安量と18〜29歳の推奨量それぞれから6〜11か月児の目安量算定の基準となる値を算出しました。
次に、男女ごとに求めた値を平均して、男女同一の値とした後に、丸め処理を行って0.3mg/日を男女共通の目安量としました。
なお、外挿は、それぞれ以下の方法で行いました。
・0〜5か月児の目安量からの外挿
(0〜5か月児の目安量)×(6〜11か月児の参照体重/0〜5か月児の参照体重)0.75
・18〜29歳の推奨量からの外挿
(18〜29歳の推奨量)×(6〜11か月児の参照体重/18〜29歳の参照体重)0.75×(1+成長因子)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






