「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンB₁₂の基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。
〔定義と分類〕
ビタミンB₁₂活性を有する化合物を総称してビタミンB₁₂といいます。
ビタミンB₁₂はコバルトを含有する化合物(コバミド)であり、アデノシルコバラミン、メチルコバラミン、スルフィトコバラミン、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミンがあります。
アデノシルコバラミンとメチルコバラミンが補酵素として機能します。
日本食品標準成分表(七訂)と日本食品標準成分表(八訂)に従って、食事摂取基準の数値をシアノコバラミン相当量として示しました。
〔機能〕
ビタミンB₁₂は、アデノシルコバラミンとメチルコバラミンの形態で、それぞれメチルマロニルCoAムターゼとメチオニンシンターゼの補酵素としてスクシニル基とメチル基の転移反応に機能して、アミノ酸代謝に関与します。
ビタミンB₁₂の欠乏によって、巨赤芽球性貧血、脊髄と脳の白質障害、末梢神経障害が起こります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






