「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンの葉酸の欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」を紹介します。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*成人(推定平均必要量、推奨量)
葉酸欠乏症である巨赤芽球性貧血を予防するためには、赤血球中の葉酸濃度を305nmol/L(140ng/mL)以上に維持することが必要であると報告されています。
この濃度を維持できる葉酸(folate)の最小摂取量は、200μg/日程度とする研究報告があります。
そこで、200μg/日を成人の推定平均必要量としました。推奨量は、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた240μg/日としました。
また、必要量に性差があるという報告が見られないため、男女差はつけられていません。男女間で計算値に差異が認められた場合は、低い方の値を採用しました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






