「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビオチンの基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。
〔定義と分類〕
ビオチンは、ビオチン活性を有する化合物です。d-異性体のみが生理作用を有します。
日本食品標準成分表(七訂)と日本食品標準成分表(八訂)に従い、食事摂取基準の数値はビオチン相当量として示しました。
〔機能〕
ビオチンは、カルボキシ化反応を触媒するカルボキシラーゼの補酵素として機能します。
特に、ピルビン酸カルボキシラーゼの補酵素として糖新生、アセチルCoAカルボキシラーゼの補酵素として脂肪酸合成に重要な役割を果たします。
ビオチンには、抗炎症物質を生成することによってアレルギー症状を緩和する作用があります。
ビオチン欠乏症は、リウマチ、シェーグレン症候群、クローン病などの免疫不全症だけではなく、1型と2型の糖尿病にも関与しています。
ビオチンが欠乏すると、かわいた鱗状の皮膚炎、萎縮性舌炎、食欲不振、むかつき、吐き気、憂うつ感、顔面蒼白、性感異常、前胸部の痛みなどが惹起されます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






