食事摂取基準261 ビタミンC11

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から水溶性ビタミンのビタミンCの「生活習慣病の発症予防」と「活用に当たっての留意事項」を紹介します。

〔生活習慣病の発症予防〕
ビタミンC摂取量と糖尿病、脂質異常症、高血圧の発症率、慢性腎臓病の発症率との関連について、観察研究とコホート研究による報告が複数あります。

ビタミンC摂取量の多い集団の方が少ない集団よりも発症リスク等が低いという報告、関連が認められないという報告が混在しています。

以上より、ビタミンCの積極的な摂取と生活習慣病の発症予防の関連については不明な点が多いことから、目標量は設定されていません。

〔活用に当たっての留意事項〕
喫煙者では、非喫煙者よりもビタミンCの必要量が高く、同様のことは受動喫煙者でも認められています。

該当者は、まず禁煙が基本的対応であることを認識して、同年代の推奨量以上にビタミンCを摂取することが推奨されます。

また、推定平均必要量は、ビタミンCの欠乏症である壊血病を予防するに足る最小摂取量からではなく、良好なビタミンCの栄養状態の維持の観点から算定しているため、災害時などの避難所における食事提供の計画・評価のために、当面の目標とする栄養の参照量として活用する際には留意が必要です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕