「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのナトリウムの「指標設定の基本的な考え方」を紹介します。
〔指標設定の基本的な考え方〕
我が国のナトリウム摂取量は、食塩(塩化ナトリウム)の摂取量に依存して、その摂取レベルは高く、通常の食生活では不足や欠乏の可能性はほとんどありません。
ナトリウムを食事摂取基準に含める意味は、むしろ、過剰摂取による生活習慣病の発症と重症化を予防することにあります。
この観点から、食塩相当量として目標量と重症化予防を目的とした量を設定しました。
食塩相当量は、次の式から求められます。
「食塩相当量(g)=ナトリウム(g)×58.5/23=ナトリウム(g)×2.54」
(ここで、58.5は食塩NaClのモル質量、23はナトリウムのモル質量)
ナトリウムは、食塩(塩化ナトリウム)の形以外では、各種のナトリウム化合物の形で様々な食品に依存しています。特に加工食品には食塩の形はもちろん、他の塩の形のナトリウムが含まれています。
ナトリウムは、食品中ではナトリウム塩またはナトリウムイオンの形で存在しますが、ヒトはその多くを塩化ナトリウム(NaCl)として摂取しています。
そこで、ナトリウムの摂取量を食塩相当量で表現することが多くなっています。食塩相当量を通称として食塩と呼ぶこともあり、塩分という呼び名も用いられています。
しかし、塩分には、食塩または食塩相当量としての意味はありません。そのため、塩分という呼び方には注意を要します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






