「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのナトリウムの欠乏回避の「必要量を決めるために考慮すべき事項」を紹介します。
〔必要量を決めるために考慮すべき事項〕
適切な身体機能のために必要な最低限のナトリウム摂取量については十分に定義されていませんが、世界保健機関(WHO)のガイドラインには、僅か200〜500mg/日であると推定されると記載されています。
ナトリウムについては、日本人の食事摂取基準(2020年版)と同様に、不可避損失量を補うという観点から推定平均必要量を設定しました。
前回の改定以降の新しい文献を検索したものの、特に新しい知見は報告されていないため、前回までの策定方法を踏襲することとしました。
ただし、前回までの策定に用いた論文は古く、実験の制度管理が十分でないことが懸念されるため、その値の信頼度はあまり高くないものと考えられます。
算出された推定平均必要量は、平成30年・令和元年国民健康・栄養調査における摂取量分布の1パーセンタイル値をも下回っています。
したがって、活用上は、推定平均必要量はほとんど意味を持たず、参考として算定して、推奨量は算定されませんでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






