「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのナトリウムの「活用に当たっての留意事項」を紹介します。
〔活用に当たっての留意事項〕
今回の改訂に当たっては、目標量、重症化予防のための値ともに前回と同じ値としました。
ただし、これは現在の目標量、重症化予防のための値が最適であるということではなく、前回の策定以降、食塩摂取量の値に大きな変化がなかったためであり、更なる減塩を続けていくことが必要です。
個人の感受性の違いが存在しますが、ナトリウムが血圧の上昇に関与していることは確実です。
一方、カリウムは尿中へのナトリウム排泄を促進して、血圧を低下させる方向に働きます。したがって、ナトリウム/カリウムの摂取比を小さくすることも重要と考えられます。
2012年のWHOのガイドラインではナトリウムとカリウムの比率については述べられていませんが、2014年のレビューでは、DASH食を始めとした複数の介入研究で、ナトリウム/カリウムの摂取比を下げることが、ナトリウムの摂取量を減少させること、あるいはカリウムの摂取量を増やすことの、それぞれよりも降圧効果があることが示されています。
さらに、他の観察研究でも同様の結果を示しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






