「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのマグネシウムの欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の続きを紹介します。
〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*妊婦の付加量(推定平均必要量、推奨量)
妊婦に対するマグネシウムの出納試験の結果によると、430mg/日のマグネシウム摂取で、そのほとんどが正の出納を示しています。
妊娠時の除脂肪体重増加量を6〜9kg(平均7.5kg)、除脂肪体重1kg当たりのマグネシウム含有量を470mgとして、この時期のマグネシウムの見かけの吸収率を40%と見積もると、1日あたりのマグネシウム付加量は31.5mgとなり、丸め処理を行って30mgとなりました。
これを妊娠期の推定平均必要量の付加量としました。
推奨量は、個人間の変動係数を10%と見積もり、推定平均必要量の付加量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
*授乳婦の付加量(推定平均必要量、推奨量)
授乳婦については、母乳中に必要な量のマグネシウムが移行しているにもかかわらず、授乳期と非授乳期の尿中マグネシウム濃度は同じであるため、授乳婦にマグネシウムを付加する必要はないと判断しました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






