食事摂取基準301 リン1

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのリンの基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。

〔定義と分類〕
リン(phosphorus)は原子番号15、元素記号Pの窒素族元素の1つです。

リンは、有機リンと無機リンに大別できます。

成人の生体内には最大約850gのリンが存在しており、その約85%が骨組織に、約14%が軟組織や細胞膜に、約1%が細胞外液に存在します。

〔機能〕
リンは、カルシウムとともにハイドロキシアパタイトとして骨格を形成するだけでなく、ATPの成分、その他の核酸や細胞膜リン脂質の成分、細胞内リン酸化を必要とするエネルギー代謝などに必須の成分です。

血清中のリン濃度の正常範囲は2.5〜4.5mg/dL(0.8〜1.45mmol/L)と、カルシウムに比べて広く、食事からのリン摂取量の増減が、そのまま血清リン濃度と尿中リン排泄量に影響します。

血清リン濃度と尿中リン排泄量は、主に副甲状腺ホルモン(PTH)、線維芽細胞増殖因子23(FGF23)、活性型ビタミンDによって調節されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕