「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から多量ミネラルのリンの基本的事項の「消化、吸収、代謝」を紹介します。
〔消化、吸収、代謝〕
腸管におけるリンの吸収は、受動輸送によるものとビタミンD依存性のナトリウム依存性リン酸トランスポーターを介した二次性能動輸送によるものがありますが、通常の食事からの摂取量では大部分は受動輸送による輸送と考えられます。
リンは、消化管で吸収される一方で、消化管液としても分泌されるため、見かけの吸収率は成人で60〜70%です。
一方、血清リン濃度を規定する最も重要な機構は、腎臓での再吸収であり、PTHとFGF23は、近位尿細管でのリン再吸収を抑制して、尿中リン排泄量を増加させることで、血清リン濃度を調整しています。
尿中へのリン排泄量は、消化管でのリン吸収量にほぼ等しくなっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






