食事摂取基準336 亜鉛4

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルの亜鉛の欠乏の回避の必要量を決めるために考慮すべき事項の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」を紹介します。

〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*成人・高齢者(推定平均必要量、推奨量)
アメリカ・カナダの食事摂取基準では、亜鉛摂取量20mg/日以下の成人(18〜40歳)男性を対象とした報告から、腸管内因性排泄量に関して、以下の式が成立するとしています。

「腸管内因性排泄量=0.6280×真の吸収量+0.2784(mg/日)」

この式は、男女間の体重差にかかわらず適用できるとしていることから、日本人の成人男性にも、そのまま適用できると判断しました。

また、「総排泄量=腸管内因性排泄量+腸管以外への体外排泄量」「腸管以外への体外排泄量=尿中排泄量+体表損失量+精液または月経分泌物損失量」より、以下の式が成立します。

「総排泄量=0.6280×真の吸収量+0.2784+(尿中排泄量+体表損失量+精液または月経分泌物損失量)」

日本の若年女性について、亜鉛の尿中排泄量を0.366mg/日、0.351mg/日、0.306mg/日、0.374mg/日とする報告があることから、これらを平均した0.349mg/日を18〜29歳女性の尿中排泄量と考えました。

この値を、体重比の0.75乗を用いて同じ年齢層の男性に外挿すると0.409mg/日となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕