「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、集団の食事改善を目的とした活用目的に応じた活用上の留意点を説明しています。その中から基本的概念を紹介します。
◎基本的概念
集団を対象とした摂取量推定を実施して、摂取量の分布を明らかにします。
摂取量推定の結果を食事摂取基準の指標と比較して、摂取不足や過剰摂取の可能性がある者の割合などを推定します。
その結果に基づいて、摂取不足や過剰摂取を防ぎ、生活習慣病などの発症予防のための適切なエネルギーや栄養素の摂取量について目標とする値を提案して、食事改善の計画、実施につなげます。
また、目標とするBMIや栄養素摂取量に近づけるためには、そのための食行動・食生活や身体活動に関する改善目標の設定や、そのモニタリング、改善のための効果的な各種事業の企画・実施など、公衆栄養計画の企画や実施、検証も併せて行うことになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕