食事摂取基準352 銅7

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルの銅の過剰摂取の回避の「摂取状況」と「耐容上限量の策定方法」を紹介します。

〔摂取状況〕
平成30年・令和元年国民健康・栄養調査における日本人成人(18歳以上)の銅摂取量(平均値±標準偏差)は、1.24±0.44mg/日(男性)、1.07±0.39mg/日(女性)です。

〔耐容上限量の策定方法〕
*成人・高齢者(耐容上限量)
血漿・血清銅濃度は、銅の摂取量0.57〜6.9mg/日の範囲で一定となっています。

血漿・血清銅濃度の上昇を直ちに健康被害の発現と見なすことはできないものの、6.9mg/日は参考にすべき数値です。

一方、10mg/日の銅サプリメントを12週間継続摂取しても異常を認めなかったとする報告があります。

以上より、健康障害非発現量を10mg/日とみなして、血漿・血清銅濃度の上昇を起こさないために、不確実性因子を1.5として、耐容上限量を男女一律に7mg/日としました。

なお、欧州食品科学委員会では耐容上限量を5mg/日、アメリカ・カナダの食事摂取基準とオーストラリア・ニュージーランドの食事摂取基準では耐容上限量を10mg/日としています。

*小児・乳児(耐容上限量)
十分な報告がないため、小児と乳児の耐容上限量は設定されていません。

*妊婦・授乳婦(耐容上限量)
十分な報告がないため、妊婦と授乳婦に特別な耐容上限量は設定されていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕