食事摂取基準359 マンガン5

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの欠乏回避の「目安量の策定方法」の続きを紹介します。

〔目安量の策定方法〕
*小児(目安量)
日本人の報告では、1〜17歳のマンガン摂取量の中央値に関して、男児では1〜2歳1.6mg/日、3〜5歳1.9mg/日、6〜7歳2.2mg/日、8〜9歳2.7mg/日、10〜11歳2.9mg/日、12〜14歳3.6mg/日、15〜17歳4.3mg/日、女児では1〜2歳1.3mg/日、3〜5歳1.8mg/日、6〜7歳2.2mg/日、8〜9歳2.4mg/日、10〜11歳2.8mg/日、12〜14歳3.0mg/日、15〜17歳3.0mg/日と見積もっています。

18歳未満のマンガンの目安量は、これらをそれぞれ丸めた値としました。

ただし、15〜17歳の男児の目安量については、18歳以上の男性と同じ3.5mg/日としました。

*乳児(目安量)
分娩後1〜365日の日本人女性約4000人を対象とした研究では、母乳中のマンガン濃度の平均値を11μg/Lとしています。

この値は他国で得られている値よりも高いものの、他に参照すべき値が見当たりません。

そこで、この値に0〜5か月児の基準哺乳量(0.78L/日)を乗じて得られる8.6μg/日を丸めて、目安量を0.01mg/日としました。

6〜11か月児に関して、0〜5か月児の目安量(8.6μg/日)を体重比0.75乗を用いて外挿して、男女の値を平均すると0.011mg/日となります。

一方、成人の目安量の参照値を体重比の0.75乗と成長因子を用いて外挿して、男女の値を平均すると1.010mg/日となります。

6〜11か月児の目安量は、これら2つの値の平均値(0.511mg/日)を丸めた0.5mg/日としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕