食事摂取基準362 マンガン8

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの過剰摂取の回避の「耐容上限量の策定方法」の続きを紹介します。

〔耐容上限量の策定方法〕
*小児・乳児(耐容上限量)
十分な報告がないため、小児および乳児の耐容上限量は設定されていません。

*妊婦(耐容上限量)
妊娠初期から中期にかけての血中マンガン濃度の上昇が大きい場合、妊娠高血圧症を誘発するリスクを上昇させるという報告があります。

妊婦の血中マンガン濃度は妊娠初期から末期まで週数を経るごとに高くなると報告されており、妊娠の進行に伴ってマンガンの吸収率が鉄と同様に上昇している可能性があります。

十分な報告がないため、耐容上限量は認定しなかったものの、妊娠後期に血中マンガン濃度が高い場合に低出生体重児の割合が高いことが報告されていることから、妊娠中にはマンガン摂取が過剰にならないように注意すべきです。

*授乳婦(耐容上限量)
十分な報告がないため、授乳婦に特別な耐容上限量は設定されていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕