「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのマンガンの「生活習慣病等の発症予防」を紹介します。
〔生活習慣病等の発症予防〕
40〜79歳の日本人男女5万8782人を対象にして、心血管系疾患による死亡率とマンガン摂取量との関連を検討した追跡研究は、マンガン摂取量が最も多い群(摂取量中央値10mg/日)は、最も摂取量が少ない群(中央値3.0mg/日)に比較して、心血管系疾患による死亡リスクが低いと報告しています。
この研究は、女性においてマンガン摂取量が多いほど、2型糖尿病発症が少ないとしています。
一方、血漿マンガン濃度と2型糖尿病発症リスクとの関連を検討した別の研究では、血漿マンガン濃度の低下と上昇のいずれもが糖尿病発症リスクを増加させており、両者の関連はU字型であるとしています。
以上より、マンガンが生活習慣病の発症に影響を与える可能性はあるものの、目標量(下限値と上限値)を設定するには定量的なデータが不足していると判断しました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






