「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのヨウ素の基本的事項の「定義と分類」と「機能」を紹介します。
〔定義と分類〕
ヨウ素(iodine)は原子番号53、元素記号Iのハロゲン元素の1つです。
〔機能〕
人体中ヨウ素の70〜80%は甲状腺に存在して、甲状腺ホルモンを構成します。
甲状腺ホルモンは、生殖、成長、発達等の生理的プロセスを制御して、エネルギー代謝を亢進させるとともに、胎児の脳、末梢組織、骨格等の発達と成長を促します。
慢性的なヨウ素欠乏は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌亢進、甲状腺の異常肥大、または過形成(いわゆる甲状腺腫)を起こして、甲状腺機能を低下させます。
妊娠中のヨウ素欠乏は、死産、流産、胎児の先天異常、胎児甲状腺機能低下(先天性甲状腺機能低下症)を招きます。
重度の先天性甲状腺機能低下症は全般的な精神遅滞、低身長、聾唖、痙直を起こします。
また、重度の神経学的障害を伴わず、甲状腺の萎縮と線維化を伴う粘液水腫型胎生甲状腺機能低下症を示すこともあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






