「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのヨウ素の「活用に当たっての留意事項」を紹介します。
〔活用に当たっての留意事項〕
耐容上限量は、習慣的なヨウ素摂取に適用されるものです。
昆布等の海藻類を用いた献立の摂取は3mg/日を超えるヨウ素の摂取を生じますが、吸収された昆布由来のヨウ素は2日以内に尿に排泄されます。
したがって、成人の場合、昆布等の海藻類を用いた献立を摂取することに起因する耐容上限量を超える高ヨウ素摂取は、連日でない限り問題はありません。
ただし、胎児期や新生児期はヨウ素に対する感受性が高いと言われています。
このため、妊婦と授乳婦に関しては、胎児のヨウ素高曝露と高濃度母乳の分泌を避けるために、高摂取の頻度を一般成人よりも少なくする必要があります。
なお、海藻類を食べない日本人集団のヨウ素摂取量が平均で73μg/日にすぎないと報告されていることから、意図的に海藻類の摂取忌避を継続することは、いずれの年齢層においてもヨウ素不足につながります。
したがって、ヨウ素摂取を適正に保つには、昆布をはじめとする海藻類を食生活の中で適切に利用することが重要です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






