食事摂取基準382 セレン4

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのセレンの欠乏回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」を紹介します。

〔推定平均必要量、推奨量の策定方法〕
*成人(推定平均必要量、推奨量)
WHOは、中国のデータに基づいて、血漿GPX活性値とセレン摂取量との間に回帰式(Y=2.19X+13.8)を作成しました。

ここで、Yは血漿GPX活性値の飽和値を100としたときの相対値、Xはセレン摂取量(μg/日)です。

この式より、Y=66.7、すなわち活性値が飽和値の2/3となるときのセレン摂取量は、24.2μg/日〔(66.7−13.8)/2.19〕となります。

この値を参照値と考えて、性別および年齢区分ごとの推定平均必要量を、中国の対象者の平均体重を60kgと推定して、体重比の0.75乗を用いて外挿しました。

推奨量は、個人間の変動係数を10%と見積もり、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。

*小児(推定平均必要量、推奨量)
小児の推定平均必要量の根拠となるデータは不十分です。

そこで、小児の性別および年齢区分ごとの推定平均必要量は、成人の推定平均必要量の参照値(24.2μg/日)の基になった推定体重(60kg)と小児の性別および年齢区分ごとの参照体重に基づき、体重比の0.75乗と成長因子を用いて、24.2μg/日から外挿して算定しました。

推奨量は、個人間の変動係数を10%と見積もり、推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕