食事摂取基準388 セレン10

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのセレンの過剰摂取の回避の「耐容上限量の策定方法」の続きを紹介します。

〔耐容上限量の策定方法〕
*乳児(耐容上限量)
アメリカ・カナダの食事摂取基準では、母乳中のセレン濃度が60μg/Lであっても、乳児にセレンによる健康障害が認められなかったという研究があることから、これに哺乳量を乗じて得られた47μg/日を乳児の耐容上限量としています。

しかし、これらの研究の1つには、毛髪と爪のセレン中毒症状がごく少数例観察されています。

乳児の耐容上限量を算定するためのデータは不十分であると判断して、設定を見合わせました。

*妊婦・授乳婦(耐容上限量)
十分な報告がないため、妊婦および授乳婦に特別な耐容上限量は設定しませんでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕