「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から微量ミネラルのモリブデンの「生活習慣病の重症化予防」を紹介します。
〔生活習慣病の重症化予防〕
慢性腎臓病の小児や人工透析を受けている患者において、血清モリブデン濃度が上昇しているという報告があります。
モリブデンの主排泄経路が尿であること、モリブデンがリン酸と高い親和性を有すること、腎機能が低下するとしばしば血清モリブデン濃度が上昇することを考慮すると、この血清モリブデン濃度の上昇は血清リン濃度の上昇に伴う二次的なものである可能性が高く、慢性腎臓病の発症や重症化とは無関係だと考えられます。
その他の生活習慣病の重症化とモリブデンの直接的な関係を示す報告はありません。
したがって、生活習慣病重症化予防のための量(上限値)は設定されていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






