食事摂取基準407 生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連1

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中から総論部分を紹介します。

〔生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連〕
食習慣、すなわち習慣的なエネルギー・栄養素摂取量が深く関連しており、現在の日本人にとって発症予防と重症化予防が特に重要であると考えられる生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病)、生活機能の維持・向上に係る疾患(骨粗鬆症)をあげて、エネルギー・栄養素摂取との関連について説明します。

ここで取り扱う生活習慣病等は、①その疾病の発症や重症化とエネルギー・栄養素との関連を表す定性的な図がエビデンスに基づいて描けるもの、②エネルギーの供給源としての役割とは別に、食事摂取基準の策定対象である複数の栄養素が、通常の食品の組み合わせで摂取できる量で、その発症や重症化の主要な因子であり、これらの疾病に関して課題のある者に対する栄養指導で症状や状態の改善が見込まれるものという条件を満たすものです。

なお、フレイルについても、この条件を満たすかについて検討を行ったところ、通常の食品の食い合わせで摂取できる量より、栄養指導を通じて症状や状態の改善が見込まれることが明らかな栄養素はタンパク質であり、②の要件である複数の栄養素が発症や重症化の主要な因子であるエビデンスが乏しいことから、ここでは取り扱わず、対象特性の高齢者で扱うこととしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕