「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中から総論部分の続きを紹介します。
〔生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連〕
ここでは、エネルギー・栄養素の項目における各指標策定の基本的な考え方を踏まえた上で、これら5つの生活習慣病等の発症予防・重症化予防の観点から、特に重要なエネルギー・栄養素との関連について記載します。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病については、その疾病の診断基準に用いる検査値が保健指導レベルにある者の重症化予防を中心に、エネルギー・栄養素摂取との関連についてまとめています。
骨粗鬆症については、高齢社会における骨粗鬆症の予防や公衆衛生上の対策の重要性を考慮して、その基本的な病態とエネルギー・栄養素との関連についてまとめています。
ここでは、エネルギーや栄養素の摂取すべき量を策定することを目的とはせずに、当該生活習慣病等とエネルギー・栄養素との関連の定性的および俯瞰的な正しい理解を促すことを目的としています。
そのため、それぞれの生活習慣病等の治療や診療に当たっては、当該疾病等の診療ガイドラインの参照をすすめています。
エネルギー摂取量の過不足と直接に関連する、栄養素の一部とも関連する代表的な健康問題として、肥満、肥満症、やせがあります。
しかし、これらは、ここで扱う生活習慣病等の原因でもあり、関連の方向や程度は、それぞれの生活習慣病等によって異なります。
そこで、ここでは肥満、肥満症、やせという項目は設けず、それぞれの生活習慣病等の中で扱っています。
これは、肥満、肥満症、やせの問題が、これらの生活習慣病等よりも軽いという意味ではなく、むしろ扱うすべての生活習慣病等と密接に関連していることに留意すべきことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






