食事摂取基準411 高血圧3

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深い栄養素の「ナトリウム(食塩)」を紹介します。

〔ナトリウム(食塩)〕
ナトリウム(食塩)の過剰摂取が血圧上昇と関連があることは、多くの研究によって明らかにされてきました。

大阪・栃木・富山を含む世界の52地域より得られたデータを集めた疫学研究であるINTERSALTでは、各地域の食塩摂取量の中央値と加齢による血圧上昇度の中央値が正の相関を示しました。

また、個人での食塩摂取量と血圧値の正の相関があることも示して、ナトリウム摂取量を100mmol(食塩相当量5.8g)減らすことにより、血圧は平均3.5/1.5mmHg低下すると推定しました。

減塩の降圧効果を検討した大規模臨床試験で、有意な血圧低下(またはそれに匹敵する効果)は、いずれも6g/日前半または、それ未満の減塩で認められました。

最近報告されたCARDIAでは、クロスオーバー法によってナトリウム摂取量と血圧変化について検討されました。

高食塩食と低食塩食に割り付けられた対象者の収縮期血圧の差は8mmHgでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕