食事摂取基準416 高血圧8

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深いエネルギーの「エネルギー」の続きを紹介します。

〔エネルギー〕
高齢高血圧患者を対象としたTONE研究では、肥満者は4.7kgの減量によって、降圧薬を中止後の心血管合併症発症、血圧再上昇、降圧薬再開の複合エンドポイントが約30%改善しました。

なお、この研究のサブ解析では、3.6kgを超える減量を達成できれば有意な血圧低下効果が期待できるとしました。

このほか、介入試験のメタ・アナリシスでは、約4kgの減量によって、収縮期で−4.5mmHg、拡張期で−3.2mmHgの血圧降下があると報告されています。

「高血圧治療ガイドライン2019」では、肥満者はBMIで25kg/㎡未満を目指して減量して、非肥満者は、このBMIのレベルを維持すべきとしています。

また、急激な減量は有害事象を来す可能性があり、4kg程度の減量でも降圧効果があることから、長期計画のもとに無理のない減量を行うべきとしています。

さらに、皮下脂肪および内臓脂肪の増加は血圧や代謝リスクに関連しますが、内臓脂肪でより高くなっています。よって、ウエスト周囲長(男性85cm未満、女性90cm未満)も考慮して減量を行うべきであるとしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕