「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の高血圧と特に関連の深い栄養素の「その他の脂質」を紹介します。
〔その他の脂質〕
血圧低下効果を有する食事パターンであるDASH食では、総脂肪、飽和脂肪酸、食事性コレステロールを減少させています。
INTERMAPでは、食事性コレステロール摂取量と血圧の正の関連、n-6系脂肪酸(リノール酸)摂取量と血圧の負の関連が報告されています。
30歳以上の120〜159/80〜99mmHgの者を対象にした介入試験であるOmniHeart研究では、炭水化物が豊富な食事に比べて不飽和脂肪酸が豊富な食事において血圧低下を認めています〔炭水化物が豊富な食事は炭水化物58%、脂質27%(一価不飽和脂肪酸13%、多価不飽和脂肪酸8%)不飽和脂肪酸が豊富な食事は炭水化物48%、脂質37%(一価不飽和脂肪酸21%、多価不飽和脂肪酸10%)〕。
不飽和脂肪酸(一価および多価)が降圧作用を有する可能性があります。
一方、介入試験のメタ・アナリシスでは、飽和脂肪酸摂取量の減少によって循環器疾患のリスクを17%低下させますが、血圧への影響は認められなかったと報告しています。
「高血圧治療ガイドライン2019」では、飽和脂肪酸、食事性コレステロールの摂取を控え、多価不飽和脂肪酸の積極的摂取を推奨しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






