食事摂取基準429 脂質異常症3

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「総エネルギー、脂質(脂肪エネルギー比率)」を紹介します。

〔総エネルギー、脂質(脂肪エネルギー比率)〕
エネルギーの過剰摂取(身体活動レベルが不足していることにより、相対的にエネルギーの過剰摂取となっている場合を含む)によって体重増加および肥満が進行して、その結果として脂質異常症を含む代謝異常のリスクが上昇します。

総エネルギーを減らすだけで動脈硬化性疾患の抑制を示す直接的なエビデンスがありません。

しかし、減量を含めた生活改善は血清脂質を含むリスク因子の改善に有効であり、動脈硬化性疾患の発症を抑制できる可能性が考えられます。

このため、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2022年版」では、肥満の場合は、まず3%の体重減少を目標とすることとしています。

たんぱく質・脂質・炭水化物の摂取エネルギー比率(%エネルギー)からみると、コホート研究のメタ・アナリシスにおいては炭水化物が50〜55%エネルギーで総死亡リスクが最低となり、低炭水化物あるいは高炭水化物食は総死亡リスクを上昇させ、低炭水化物でも動物性脂質が多いものは総死亡リスクの上昇、植物性脂質が多いものは総死亡リスクを低下させることが認められています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕