「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「総エネルギー、脂質(脂肪エネルギー比率)」の続きを紹介します。
〔総エネルギー、脂質(脂肪エネルギー比率)〕
1981年から1997年に報告された37の食事介入試験(National Cholesterol Education Program)のStep I diet(脂肪エネルギー比率30%以下、飽和脂肪酸10%エネルギー以下、コレステロール300mg/日以下)およびStep II diet(脂肪エネルギー比率30%以下、飽和脂肪酸7%エネルギー以下、コレステロール200mg/日以下)をまとめたメタ・アナリシスでは、コレステロールと飽和脂肪酸を制限する食事介入によって血清脂質は有意に改善して、食事として摂取する飽和脂肪酸を1%エネルギー減らすごとに総コレステロール、LDL-コレステロールをそれぞれ0.056mmol/L(2.2mg/dL)、0.05mmol/L(1.9mg/dL)低下させることが示されました。
また、低脂肪食(30%エネルギー未満)と高脂肪食(30%エネルギー以上)を比較した無作為割付比較試験のメタ・アナリシスでは、低脂肪食では総コレステロール、LDL-コレステロールが低下することが示されています。
したがって、血中LDL-コレステロールの低下には適正な総エネルギー摂取量のもとで脂肪エネルギー比率を制限することが有効です。
「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2022年版」では、高LDL-コレステロール血症の場合は、脂肪エネルギー比率20〜25%エネルギーを勧めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






