「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「n-3系脂肪酸」を紹介します。
〔n-3系脂肪酸〕
通常の食品から摂取する主なn-3系脂肪酸は、α-リノレン酸と魚類由来長鎖n-3系脂肪酸(主としてeicosapentaenoic acid=EPAおよびdocosahexaenoic acid=DHA)です。
魚類由来長鎖n-3系脂肪酸(EPAまたはDHA)をサプリメントとして負荷して、血清脂質の変化を観察した47の介入試験[解析に用いられた対象者数(研究数)は、総コレステロールが16,511人(46)、LDL-コレステロールが14,009人(39)、HDL-コレステロールが15,106人(43)、トリグリセライドが15,492人(47)、平均年齢は49歳、介入期間は平均24週間(範囲は4〜260週間)]をまとめたメタ・アナリシス(インドで行われた2つの研究を除いて全て欧米諸国で行われた研究、脂質異常症で糖尿病や心筋梗塞の既往など心血管系疾患リスクを有する成人男女を対象)では、LDL-コレステロールの有意な上昇が示されています。
しかし、この研究における摂取量の平均値は3.25g/日と、通常の食品からの摂取量としてはかなり多く、一方でLDL-コレステロールの上昇は平均2.3mg/dLと小さくなっています。
糖尿病患者を対象とした類似の研究をまとめたメタ・アナリシスでも、ほぼ類似の結果が報告されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






