食事摂取基準444 脂質異常症18

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「高トリグリセライド血症」を紹介します。

〔高トリグリセライド血症〕
*炭水化物、脂質
炭水化物から、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の別にかかわらず、それぞれの脂肪酸に置き換えると、血清トリグリセライドが有意に減少することがメタ・アナリシスで示されています。

そして、その影響は互いにほぼ等しく、5%エネルギーの炭水化物をそれぞれの脂肪酸に置き換えると、血清トリグリセライドが10〜12mg/dL程度減少するとされています。

研究数を増やした別のメタ・アナリシスでも、ほぼ同様の結果が得られています。

さらに、飽和脂肪酸の炭素数別に検討したメタ・アナリシスでも、飽和脂肪酸の違い(炭素数による違い)は影響しないと報告されています。

一方、飽和脂肪酸を減らすことで、トリグリセライドには有意な変化は認められないという報告が多くなっています。

また、果糖などの糖類をはじめ、糖質の過剰摂取は、血清トリグリセライドの上昇をもたらすことが懸念されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕