食事摂取基準445 脂質異常症19

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連について説明しています。その中の脂質異常症と特に関連の深いエネルギー・栄養素の「高トリグリセライド血症」の続きを紹介します。

〔高トリグリセライド血症〕
*多価不飽和脂肪酸、n-6系脂肪酸、n-3系脂肪酸
飽和脂肪酸の多価不飽和脂肪酸への置き換えでは、血清トリグリセライドに影響を与えません。

炭水化物のn-6系脂肪酸への置き換えは、飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸と同様に血清トリグリセライドを低下させます。

魚類由来長鎖n-3系脂肪酸をサプリメントとして負荷して血清脂質の変化を観察した47の介入試験をまとめたメタ・アナリシスでは、血清トリグリセライドの有意な減少が示されています。

この研究における摂取量の平均値は、3.25g/日と、通常の食品からの摂取量としてはかなり多いものの、血清トリグリセライドの低下は平均30mg/dLでした。

健康な者および脂質異常者における無作為化比較試験のメタ・アナリシスでは、魚油の摂取量の増加によってトリグリセライドの低下が示され、またある無作為化比較試験では食後トリグリセライド上昇に対する抑制効果が得られています。

このように、n-3系脂肪酸の摂取を増やすことは、トリグリセライド低下に有効です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕