食事摂取基準75 健康の保持6

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から健康の保持と欠乏の回避の「推定平均必要量、推奨量の策定方法」の後半(新生組織蓄積量)を紹介します。

◎新生組織蓄積量
小児と妊婦においては、新生組織の蓄積に必要なたんぱく質を摂取する必要があります。

*小児
1〜17歳の小児において成長に伴って蓄積されるたんぱく質蓄積量は、要因加算法によって、小児の各年齢階級における参照体重の増加量と参照体重に対する体たんぱく質の割合から算出しています。

小児の体重に対する体たんぱく質の割合は、出生時から10歳までの体組成値、4か月齢から2歳までの体組成値、4歳から18歳までの体組成値に基づいて算出しています。

〔たんぱく質蓄積量(D)〕=〔体重増加量(B×1000/365)〕×〔体たんぱく質(C/100〕/A

(新生組織蓄積量)=〔たんぱく質蓄積量(D)〕/〔蓄積効率(E/100)〕

なお、小児におけるたんぱく質摂取の重要性を考慮して、丸め処理には切り上げを用いています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕