「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、各論のエネルギー・栄養素について説明しています。その中から飽和脂肪酸の「基本的事項」「摂取状況」を紹介します。
〔基本的事項〕
飽和脂肪酸は、体内合成が可能であり、必須栄養素ではありません。
その一方、高LDLコレステロール血症の主な危険因子の一つであり、心筋梗塞をはじめとする循環器疾患の危険因子でもあります。
また、重要なエネルギー源の一つでもあるために、肥満の危険因子でもあることから、目標量を算定すべき栄養素です。
〔摂取状況〕
平成30年・令和元年国民健康・栄養調査において、成人(18歳以上)における飽和脂肪酸摂取量の中央値が示されています。
また、幼児・小児における飽和脂肪酸摂取量を調べた最新の2つの全国調査による、性・年齢区分別にみた摂取量の中央値が示されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕