タバコを吸うと、その中に含まれるニコチンが副腎を刺激して、血圧を上昇させるホルモンが分泌されます。
また、ニコチンには血管を収縮させる作用があるため、タバコを吸うと血圧が上昇します。
運動をして酸素の必要量が増えると心拍数を増やし、赤血球が早く酸素を届けられるようになります。
運動をやめれば、酸素の必要量は元に戻るので、心拍数も元に戻ります。
ところが、喫煙した場合には、タバコを吸っているときだけでなく、吸っていないときにも酸素が不足していることから、酸素を早く全身に送り届けるために自律神経の交感神経の働きが盛んになって血圧が上昇します。
また、酸素不足の状態が継続することによって赤血球が増えていきます。
タバコを吸うと、赤血球が増えて血液の量が増えるとともに、血液がドロドロ状態になりやすいことで、血圧が上昇することになります。
食事や運動などの生活習慣を改善し、また降圧剤を使用していても、喫煙を続けていれば血圧を安定させることはできないわけです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕