高血圧の基礎知識9 血圧改善の食事のポイント1

1)塩分を減らす
高血圧を改善するための塩分摂取量は1日あたり6g以下とされています。1日の食事で摂る食品には2g程度の食塩が含まれています。食塩、醤油、味噌などの調味料をまったく使わなかったとしても加工食品には、かなりの食塩が含まれています。

塩分が高血圧に直接的には関係がない人であっても、他の要因と重なると重大な危険因子にもなるだけに、塩分は控えめを心がけます。

2)適正なエネルギーを摂る
太っている人が減量することによって、内臓脂肪に押されていた血管の圧力が下がり、血圧が下がることが多く見られます。減量すると、膵臓から分泌されるインスリンが増えることによって血糖値が下がり、血管を傷みにくくして血圧が下がることも知られています。

摂るべき適正なエネルギー量は年齢、性別、体重、運動量などによって異なりますが、標準体重1kgあたり30kcalを目安にします。

3)栄養素をバランスよく摂る
1日に摂るエネルギー量のバランスとしては、糖質(炭水化物)50~60%、たんぱく質15~20%、脂肪20~30%が理想とされます。たんぱく質をバランスよく摂るには動物性食品と植物性食品の割合を1対1程度にします。

脂肪は動物性と植物性の割合を1対1程度にします。たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、硫黄を含んだタウリンやメチオニンには血圧を下げる作用があり、上記のバランスなら不足しないからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕