〔2026/3/14〕
SML(Small、Medium、Large)が広くに知られるようになったのは、20世紀初頭にアメリカで服のサイズを表すアルファベット表記として使われるようになってからです。
かつては服をオーダーメイドで仕立てるのが一般的でしたが、大量生産が進むにつれて、ある程度の体格に合わせたサイズ分けが求められるようになりました。その体格の基準となったのは「平均的な白人男性」です。
Mサイズというと、標準中の標準という感覚ですが、それはアメリカ人男性の中間値ということになると、日本人と適合するSMLではないわけです。
アメリカの世界企業を訪問したときのことですが、日本人よりも小柄なアジアの国々 の方も訪れる工場で、各地に合わせた商品提供を表明していたことから、企業ロゴを配したTシャツやトレーナーは各国サイズがあるのではないか、と期待していました。
しかし、アメリカのSMLだけで、タグに表示された生産地はアジアの複数の国であったのに、販売国に合わせたサイズ表示でした。
現地の方の説明では「国際基準のSML」とのことで、よく言われる日本人のMサイズはアメリカ(国際基準)のSでしたが、Sサイズでもダブダブという人は少なくありません。
Sよりも小さなサイズはなくて、国際基準(?)に合わせるか、それともjuniorやkidsのサイズが着られる人なら、そちらを選ぶかという狭い選択肢になっています。
アメリカのLは日本ではLLということになりそうですが、LLは日本独自の表現で、国際的な表記ではXL(Extra Large)です。LLはDouble Largeという和製英語のようなものです。
ここからはSML(SとLの融合)という観点での話となりますが、サイズの基準が異なると、デザインにも影響が出てきます。服や靴などの本来のデザインは、その国のMサイズを基準としていて、サイズが変わった場合にはデザインのイメージをできるだけ変えずに製造されています。
それが、日本人に合わせたサイズにするとなるとデザインのイメージが変わってしまうこともあって、それなのに有り難がって身につけるのはどうかという疑問も湧いてきそうです。
そこで初めから日本人に合わせたサイズでデザインをやり直すことが必要になるわけで、それはライセンス製造(生産)という方法です。
国際基準のS以下の体格の日本人であっても、海外の優れたデザインを楽しめるのは、L(License)のおかげということもあるということです。
〔小林正人〕






