異字同訓41 もと〜やさしい

〔もと〕
「下」影響力や支配力の及ぶ範囲。〜という状態・状況で。物の下の辺り。
法の下に平等。ある条件の下で成立する。一撃の下に倒した。花の下で遊ぶ。真実を白日の下にさらす。灯台下暗し。足下が悪い。

「元」物事が生じる始まり。以前。近くの場所。もとで。
口は災いの元。過労が元で入院する。火の元。家元。出版元。元の住所。元首相。親元に帰る。手元に置く。お膝元。元が掛かる。

「本」物事の根幹となる部分。
生活の本を正す。本を絶つ必要がある。本を尋ねる。

「基」基礎・土台・根拠。
資料を基にする。詳細なデータを基に判断する。これまでの経験に基づく。

〔や〕
「屋」建物。職業。屋号。ある性質を持つ人。
長屋に住む。小屋。屋敷。酒屋。八百屋。三河屋。音羽屋。頑張り屋。照れ屋。

「家」人が生活する住まい。
貸家を探す。狭いながらも楽しい我が家。借家住まいをする。家主。家賃。空き家。

〔やさしい〕
「優しい」思いやりがある。穏やかである。上品で美しい。
優しい言葉を掛ける。誰にも優しく接する。気立ての優しい少年。物腰が優しい。

「易しい」たやすい。わかりやすい。
易しい問題が多い。誰にもできる易しい仕事。易しく説明する。易しい読み物。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕