水と健康4 体内の水分量はバランスが取れている

人間の体から失われる水分は、1日に約2ℓ(リットル)となっています。その内訳は、尿として約1ℓ、汗や呼吸などで約0.9ℓ、便で約0.1ℓです。汗を多くかく季節には失われる水分量が多くなっています。

水分が出て行った分だけ補わなければいけないわけですが、1日に体の中に取り入れられている水の平均は飲料から約1ℓ、食べ物から約0.7ℓ、代謝水として約0.3ℓで、こちらも合計で約2ℓとなっています。

代謝水というのは、食べ物が体の中でエネルギーとして使われる代謝に伴って自然にできる水のことです。

このほかにも体内では胃液、胆汁、膵液などの消化液、小腸から出る腸液として1日に約7ℓが出ています。そして、約6ℓは小腸から、約1ℓは大腸から体内に吸収されています。小腸と大腸から吸収されている水は、消化液や腸液だけでなく、飲料などから摂ったものも含まれています。

つまり、飲み水の一部は体の中に吸収されていくわけですが、その水は体内の循環水として体の中を巡って、細胞の内外で使われています。

それだけに、できるだけ汚染されていない、体に吸収されやすい水をたくさん飲むことが求められます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕